極楽禅寺について

450余年の歴史

極楽寺は、曹洞宗 永平寺を本山とし、450余年の歴史を有し、明治維新前までは阿蘇付近を支配していた阿蘇家の菩提寺で由緒深き禅寺である。
極楽寺は、阿蘇神社裏手にあり、阿蘇神社を守る7カ寺の一寺として建立されたと云われており、7カ寺で現存しているのは極楽寺のみです。
山号・道林山
宗教・曹洞宗
本尊・十一面観世音菩薩
寺宝・涅槃像

由来

道林山極楽寺はその昔、曹洞宗の宗岳寺という寺の末等であり、以前は菩提山極楽寺という天台宗の寺院であった。当寺の開基等、詳細な点については古文書類の史料があまり残っておらず、数少ない史料のうち『肥後国誌』に依ると、天海和尚により開山された当寺は泉海が住職の頃、慶長16年、阿蘇内牧城代加藤右馬允紀正方により再興され、三反の寺領を受けたという事である。
その後、衰退、廃寺の危機に再び晒され、宗岳寺四世石田和尚による中興の記録も認められる。この他、菩提山から道林山へ山号を変え、天台宗から転宗した事実はあったらしく、その折の転宗願が長宝寺に在るという。
また、当時の御堂は、明治時代の廃仏毀釈の風潮が当地にも及び、阿蘇三十六坊の破壊された建造物から建築材料を集めて建立したと伝えられており、年代を経ただけに古色蒼然としている。後、平成7年に本堂に建て変わる。(平成28年4月の大地震にて大きく被害を受けた)
尚、七か寺では八町四方に不浄を作らないという事で、当時にも長い間、墓地が造られていなかった。現在にみられる墓地は、阿蘇氏の衰退後に造られた。

本堂・鐘撞堂

平成7年 :本堂建立。(平成28年4月14日、16日熊本地震にて全損壊)
平成24年:鐘撞堂建立。(平成28年4月16日熊本地震にて倒壊)

住職

現在の住職は林秀峰、副住職は林貴峰。

現在地

〒869-2612 熊本県阿蘇市一の宮町宮地3032

阿蘇神社の裏手に広がる極楽寺山内!

極楽寺は阿蘇神社の裏手にある禅寺です。正面から見ると大イチョウが目印です。山内には「桜の広場」、「もみじの杜」が広がり、静かな時間が流れる場所です。
桜の広場には、芝生を敷き詰めておりますので、桜の開花時期以外でもゆったりとお過ごしください。
6月には極楽寺前の小川に蛍が乱舞します。この時期の夜散策も楽しみの一つです。

春は桜、秋はもみじ!

芝生の園内には、4月上旬の桜がみごとです。五大桜の一つと称され、東の横綱に位置づけられている福島県の樹齢1000年を超える三春滝桜から受け継いだ苗木も植樹されています。
また、秋には紅葉(もみじ)が出迎えてくれます。
阿蘇神社からの散策コースとして訪れてみてください。

400年の歴史を見守る大イチョウ

1m60cmもあります。
この銀杏が植えれれた理由はいくつかあるようで、
王さまが金の延べ棒をひいてお釈迦様をお迎えしたそれにならい黄金になる銀杏を植えた。
食料となる実が採れるように、そして、水を含んでるので火災予防の為と云われています。

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